スウェーデン
国旗のデザインの由来と意味
青地に金色(黄色)の十字を置いたスウェーデンの国旗🇸🇪は、通称「金十字旗」と呼ばれています。
北欧諸国でよく見られる十字旗、スカンジナビアクロスのデザインは、デンマークの「ダンネブロ」に由来したもの。青はスウェーデンの澄み切った空を、金色(黄色)はキリスト教、自由と独立をあらわしています。
2色の配色については、12世紀の半ば、スウェーデン国王のエリク9世が隣国のフィンランドを征服したとき、戦場の青空に、金の十字架が横切るのを見た。という故事に由来するといわれていますが、伝説の域を出ません。
実際には、1448年のカール・ナッセン王の国章にもとづいているともいわれています。
スウェーデンの国章
黄色の十字で仕切られた、四分割の盾型紋章。盾の中の左上と右下には、現在のスウェーデンを代表する、青地に3個の王冠。右上と左下には、フォルクンガー王家をあらわす、青白の波帯に王冠をかぶったライオン。中央の小さい盾には、バーサ家(左)、ベルナドッテ王家(右)をあらわす紋章。背後は王冠を配したい位階服。
スウェーデンの国名について
「スウェーデン」は英語での発音で、正式には「スベリエ王国」。北ゲルマン系スベリ人に由来し、「Svea(スベ・我々同胞)」と「rige(リエ・土地)」で「我々同胞の土地」という意味になる。
スウェーデンの歴史
スウェーデンは、スカンジナビア半島の東側に位置する、社会保障や環境問題で世界をリードしてきた欧州の大国です。
14世紀末からデンマーク、ノルウェーとともにカルマル同盟を結成し、北欧全域を支配していました。しかし権力のあるデンマークの圧政に苦しみ、1523年に独立します。独立後は、ドイツの三十年戦争に介入するなどして、バルト海沿岸を支配する強国となるのですが、大北方戦争ではロシアやデンマークなどに敗れ、多くの領土を失いました。
スウェーデンは、二度の世界大戦には参加せずに中立を守った国です。1814年のナポレオン戦争以来、なんと200年以上戦争に参加していません。2014年には「平和維持200周年」を迎えました。
- 8世紀から、ゲルマン系のバイキングが優れた造船・航海技術を持ち活躍した。
- 12世紀頃に東方のフィンランドや東スラブに進出し、フィンランドを併合。
- 1397年、デンマーク、ノルウェーと同君連合(カルマル同盟)を結び、デンマーク王がスウェーデン王として即位する。
- 1523年、カルマル同盟から離れて独立した。
- 17世紀、グスタフ2世のもと、ドイツの三十年戦争に介入するなどして、バルト海沿岸地域を支配。
- 18世紀初め、北方戦争でロシアに敗れ、多くの領土を失った。
- 第一次世界大戦と第二次世界大戦では中立を守り、社会福祉国家の建設を進める。
- 1995年、EU(ヨーロッパ連合)に加盟する。
スウェーデンの場所と国データ
正式名称 | スウェーデン王国 |
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英語表記 | Kingdom of Sweden |
漢字表記 | 端典(略記:典) |
首都 | ストックホルム |
略号 | SWE |
面積 | 45万㎢(日本の約1.2倍) |
人口 | 1022万人 |
通貨 | スウェーデン・クローナ |
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言語 | スウェーデン語 |
民族 | スウェーデン人 |
宗教 | キリスト教(ルター派)など |
独立年 | 1523年にカルマル同盟から独立 |
国旗の比率 | 5:8 |
在留邦人数 | 4217人 |