ノルウェー
国旗のデザインの由来と意味
赤地に白で縁取りされた青いスカンジナビアクロスが描かれている、ノルウェーの国旗。
十字のシンボルが使われているのはキリスト教の国というしるしで、スカンジナビアクロスは、北欧諸国(デンマーク🇩🇰、スウェーデン🇸🇪、ノルウェー🇳🇴、フィンランド🇫🇮、アイスランド🇮🇸)の国旗に共通するシンボルです。
赤は国民の情熱を、青は海と国土を、白は雪をあらわします。また一説には、フランスのトリコロール(三色旗)やアメリカの星条旗に見られるように、この3色で自由を象徴しているともいわれています。
ノルウェーは長い間デンマークに支配されていたため、かつては宗主国と同じ国旗、赤字に白十字の「ダンネブロ」🇩🇰を使っていました。
1814年からはスウェーデンが支配することになったのですが、ノルウェーの人々は嫌がり、その後もデンマークの国旗を使いました。これを快く思わなかったスウェーデンは、ノルウェーにも自国の国旗を持たせようとします。そして、ダンネブロの上に、スウェーデンをあらわす青い十字を置いたデザインが誕生しました。1905年にスウェーデンから分離独立を果たし、晴れて国旗となりました。
公共建築物や軍艦では、燕尾旗(えんびき)と呼ばれる、旗の風下がツバメの尾のようにさけた形の旗を使います。
ノルウェーの国章
王冠をかぶり、斧を持って立ち上がる黄色いライオンが描かれた、赤い盾型紋章。盾の周囲に聖オラフ勲章(19世紀半ばに守護聖人オラフの名をとってつくられた勲章)、背後に王冠をつけた赤い位階服が配されています。この黄色いライオンは、1280年に制定されたノルウェーの国旗にも使われ、同国の伝統的なシンボルとなっています。
ノルウェーの国名について
ゲルマン語の「ノルレ(北)」と「ベク(道)」を合わせた「ノルレベク(北航路)」が由来。これが英語で「ノルウェー」となった。
ノルウェーの歴史
ノルウェーは、国土の3分の1が北極圏に属する、南北に細長い山がちな国。沿岸部は、氷河の侵食によってフィヨルド(狭湾)と深いU字の谷を形成します。
海の民バイキングの子孫であることを誇りにする一方、富を公平に配分することを国政の中心としてきました。現在では世界トップレベルの生活水準と、高度に発達した福祉国家となっています。
- 10世紀の初め、ノルマン人の王国が成立。バイキングとしてアイスランドやスコットランドなどに進出した。
- 1397年、デンマーク、スウェーデンとカルマル同盟を結び、スウェーデンが抜けるとデンマークの支配下に入る。
- 19世紀初め、スウェーデンの支配下に入るが、1905年、立憲王国として独立。
- 第二次世界大戦では、ドイツ軍に占領される。
- 1949年、北大西洋条約機構(NATO)成立時のメンバー。
- 社会福祉制度が整い、男女平等が進んでいる。
またノルウェーは、ディズニーの映画『アナと雪の女王』の舞台「アレンデール」のモデルになった国としても知られています。映画の美術スタッフは、ノルウェーの大自然の絶景にインスピレーションを得たそうです。公開後は、王国の舞台となったベルゲンの街並、氷のお城のモデルのスターブ教会などを見に、ノルウェーを訪れる旅行者が急増しました。
ノルウェーの場所と国データ
正式名称 | ノルウェー王国 |
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英語表記 | Kingdom of Norway |
漢字表記 | 諾威(略記:諾) |
首都 | オスロ |
略号 | NOR |
面積 | 38万6000㎢(日本と) |
人口 | 532万8000人 |
通貨 | ノルウェー・クローネ |
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言語 | ノルウェー語 |
民族 | ノルウェー人 |
宗教 | キリスト教(ルター派) |
独立年 | 1905年にスウェーデンから独立 |
国旗の比率 | 8:11 |
在留邦人数 | 1156人 |