エクアドル
国旗のデザインの意味と由来
コロンビア🇨🇴やベネズエラ🇻🇪とよく似た黄・青・赤の横三色旗は、1821年に現在のコロンビアを中心にエクアドル、ベネズエラの3地域で構成されたグラン・コロンビアの旗(ミランダ旗)に由来するもの。
黄色は太陽と豊かな天然資源、青は空と海とアマゾン川、赤は自由と独立のために流された血をあらわします。国章の配色も合わせて9色を使用するこの旗は、全国旗のうちで最も色彩数の多い旗として知られています。※民用旗では国章は省かれます。
中央の国章には、アンデスの鳥コンドル、雪をいただく国内最高峰のチンボラソ山、自由の象徴太陽、交易の象徴グアヤス湾内の蒸気船などが描かれています。黄道を通る4つの星座印は、三月革命の4ヵ月間を示したもの。また下部の棒を縛ったファスケスは共和制の象徴とされています。
エクアドルの国名について
エクアドルとは、スペイン語で「赤道」という意味。その名の通り、南米大陸の赤道直下に位置する国で、本土から1000㎞ほど離れた太平洋上にはガラパゴス諸島がある。ガラパゴス諸島は、進化論の著『種の起源』の発想の原点ともなった地。イグアナやゾウガメなど多くの珍しい動物が生息していて「生物進化の実験室」と呼ばれている。かつてはバナナ王国の異名をとるほどだったが、現在は原油採取が最大の産業となっている。
エクアドルの歴史
- 15世紀後半、インカ帝国に征服される
 - 1533年 スペインのピサロにほろぼされてスペイン領となる
 - 1822年 スペインから独立し、グラン・コロンビアに参入する
 - 1830年 コロンビア、エクアドル、ベネズエラが分離独立
 - 1972年 1930年代からたびたび政権をになったベラスコ・イバラが軍部クーデターで追放される
 - 1979年 民政に復帰したが、政治は安定せず
 - 1992年 OPEC(石油輸出国機構)から脱退
 - 2007年 OPEC復帰
 
※グラン・コロンビアの正式名称は「コロンビア共和国」でしたが、今のコロンビアとは違うので、区別するために後世になってから「グラン(大)」を冠して呼ぶようになりました。グラン・コロンビアや、大コロンビアと呼ばれています。
エクアドルの国データ
| 正式名称 | エクアドル共和国 | 
|---|---|
| 英語表記 | Republic of Ecuador | 
| 漢字表記 | 厄瓜多 | 
| 首都 | キト | 
| 略号 | ECU | 
| 面積 | 25万6000㎢(本州と九州を合わせた大きさ) | 
| 人口 | 1708万人 | 
| 通貨 | 米ドル | 
|---|---|
| 言語 | スペイン語、ケチュア語、シュアール語など | 
| 民族 | 欧州系と先住民の混血、欧州系、先住民、アフリカ系・アフリカ系との混血など | 
| 宗教 | キリスト教(カトリック)など | 
| 独立年 | 1822年(スペインから) | 
| 国旗の比率 | 2:3 | 
| 在留邦人数 | 355人 |