ベナン
国旗のデザインの由来と意味
緑・黄・赤は、いわゆる汎アフリカ色といわれる配色。緑は再生への希望、黄色は国の富、赤は祖先の勇気をあらわしています。
緑の帯の横幅は、旗の横幅に対して5分の2になるように指定されています。似たような構図ではマダガスカルの国旗🇲🇬がありますが、白帯の割合は横幅に対して3分の1にあたるので、ベナンの緑帯の方がやや太いことになります。
この国旗はもともと、1960年にフランスから独立した時に制定された旗です。ベナンが社会主義国だった1975年から1990年までは、緑地に赤いひとつ星のある旗が使われていました。
しかし、1989年以降に東欧の社会主義体制が次々と崩壊する過程で、この国も社会主義を放棄。1990年に複数政党制を取り入れて現在のベナン共和国となり、独立時に制定した汎アフリカ色の国旗が復活しました。
ベナンの国名について
15世紀に栄えた「ビニ族の国」の意味を持つベナン王国に由来。フランス語読みで「ベナン」となった。
ベナンの歴史(略史)
- 狩猟採集のサン人(ブッシュマン)が住んでいたこの地に、17世紀頃、ツワナ人が住み着き、18世紀にツワナ首長国を建てた。
- 1835年、南からオランダ系移民のブール人が侵入してくると、ツワナ王のカーマ3世はイギリスに保護を求め、1885年にイギリスの保護領ベチュアナランドとなる。
- 1910年には南アフリカ駐在のイギリス高等弁務官(特命全権大使)の管轄のもとに入る。
- 第二次世界大戦後の1962年、カーマ3世の孫のセレツォ・カーマがベチュアナランド民主党(のちのボツワナ民主党)を結成して独立運動を進め、1966年にイギリス連邦内のボツワナ共和国として独立。カーマが初代大統領に就き、複数政党制のもとで政権を握る。
- 多数派の黒人と少数派の白人との融和を進め、政情は安定している。
ベナンの国データ
正式名称 | ベナン共和国 |
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英語表記 | Republic of Benin |
漢字表記 | 貝甯 |
首都 | ポルトノボ |
略号 | BEN |
面積 | 11万2622㎢(日本の約3分の1) |
人口 | 1148万人 |
通貨 | CFAフラン |
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言語 | フランス語 |
民族 | フォン族、ヨルバ族(南部)、アジャ族(モノ、クフォ川流域)、バリタ族、プール族(北部)、ソンバ族(アタコラ山地、トーゴ間)等46部族 |
宗教 | イスラム教、キリスト教(カトリック、プロテスタントなど)、ブードゥー教、伝統宗教 |
独立年 | 1960年にフランスから独立 |
国旗の比率 | 2:3 |
在留邦人数 | 104人 |