バルバドス


国旗のデザインの意味と由来


黄色は黄金色の砂浜や国土、両側のは空と、島を囲む大西洋とカリブ海をあらわします。中央の三又の矛(トライデント)は、海の守護神ポセイドン(ネプチューン)の矛。(ポセイドンは、ギリシャ神話のオリンポス十二神のひとり。大神ゼウスに次ぐ地位にあり、海の支配者で馬が引く戦車に乗って三叉の矛を手にする。)

国旗の通称は「The Broken Trident(壊れた三叉槍)」。あえてこの槍の先端部だけをシンボルにすることで、植民地支配からの決別と解放を象徴しています。またバルバドスにとっての海の重要性があらわれている旗です。

独立に際しての公募デザインコンテストで、地元の美術教師グラントリ・W・プレスコッドの案が採用され、国旗として公式に制定されました。


バルバドスの国章


黄色い盾型紋章。中に、国花の赤いオオゴチョウの花とヒゲイチジクの木。上には銀色の兜、黄色と赤の布のリース、製糖業をあらわす2本のサトウキビの枝をX字に握る手。盾を支えているサポーターには、漁業をあらわすシイラ(左)、首都ブリッジタウンの沖合にあるペリカン島をあらわすペリカン(右)。イギリス自治領時代の1965年に制定された域章が、独立後に国章になりました。


バルバドスの国名について

「ヒゲの生えた」という意味のポルトガル語「バルバド」に由来するといわれている。一説によると、島の木々から垂れ下がる長い苔がヒゲのように見えたところから名付けられたとされる。


バルバドスの歴史(略史)


バルバドスはカリブ海の西インド諸島中、もっとも東に位置する国。イギリスのカリブ海での活動基地として繁栄し、旧宗主国イギリスの文化が隅々にまで浸透し、「カリブのリトルイングランド」とよばれています。特にバルバドスの教育は英国の流れを受け継いでいて、世界の中でも教育水準が高く、識字率も99.7%となっています。

最初の英国船がバルバドスに到達したのは約400年前。1627年に入植がはじまり、イギリスのもっとも古い植民地となりました。

2021年11月30日、バルバドスは、イギリスのエリザベス女王を君主とする立憲民主制を廃止し、英連邦には残存する形で、共和制に移行します。

参考記事:
バルバドスがエリザベス女王の君主制を廃止、英連邦の歴史 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
CNN.co.jp : 英女王の君主制から離脱、カリブ海の島国バルバドスが共和制に

  • 1536年 ブラジルに向かう途中のポルトガル人ペドロ・カンポスが到達
  • 1627年 イギリス人が入植してジェームズタウン(現ホールタウン)を作る
  • 1652年 イギリスの直轄植民地となる、タバコや綿花、のちにサトウキビのプランテーションが発展した
  • 1834年 奴隷解放後も製糖業が島の中心の産業となる
  • 1929年からの世界恐慌ののち、黒人労働者の不満が高まる
  • 1938年 バルバドス労働党が結成され、1951年の初の成人普通選挙で勝利し1954年には労働党から首相が誕生した
  • 1958年 西インド諸島連邦に加盟
  • 1961年 内政自治権を得るが1962年に連邦崩壊
  • 1966年 イギリス連邦内の立憲君主国として独立
  • 2021年 11月30日、共和制に移行

バルバドスの場所と国データ




正式名称 バルバドス
英語表記 Barbados
漢字表記 巴巴多斯
首都 ブリッジタウン
略号 BRB
面積 431㎢(種子島とほぼ同じ)
人口 28万4000人


通貨 バルバドス・ドル
言語 英語
民族 アフリカ系、ヨーロッパ系、混血系、インド系、など
宗教 キリスト教(英国国教会、プロテスタント、カトリック)など
独立年 1966年にイギリスから独立
国旗の比率 2:3
在留邦人数 29人

Information


バルバドス国旗

BARBADOS
(3:5)


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