ニカラグア
国旗のデザインの由来と意味
19世紀前半、スペインからの独立に際し、現在のグアテマラ🇬🇹、ホンジュラス🇭🇳、エルサルバドル🇸🇻、コスタリカ🇨🇷の中米5ヵ国は、中央アメリカ連邦としてひとつの国を構成していました。当時の旗は青・白・青の三色旗でしたが、連邦崩壊後も、この中米5ヵ国の国旗はいずれもその配色を基調にしています。
青は太平洋と大西洋(カリブ海)、白は正義をあらわします。中央の国章には、旧中央アメリカ連邦5ヵ国を示す5つの火山、自由のシンボルのフリジア帽、平和の象徴の虹、輝ける未来の象徴の太陽光線、その周囲にはスペイン語で「REPUBLICA DE NICARAGUA」「AMERICA CENTAL」(中央アメリカ・ニカラグア共和国)と記されています。
平等・真実・正義の象徴である三角形は中央アメリカ連邦の国章を受け継いでいます。独立時「中央アメリカ連邦」から「中央アメリカ・ニカラグア共和国」と文字を変更しました。
中央アメリカ連邦の旗
1820年代から30年代にかけて、中央アメリカのいくつかの国がスペインから独立して「中央アメリカ連邦」(中央アメリカ連邦共和国)を作りました。アルゼンチンの国旗🇦🇷から影響を受けて作られたこの三色旗は、政府の共和制への希望をあらわし、また青・白・青の3色は、太平洋と大西洋に挟まれた中央アメリカの地理を示しています。
ニカラグアの国名について
スペイン人による占領支配に抵抗し続けたインディオの英雄、族長ニカラオの名前に由来する。
ニカラグアの歴史
- 1502年 コロンブスが第4回目の航海で到達
- 1573年 グアテマラ総督領に編入される
- 1821年 スペインからの独立を宣言するが、直後にメキシコに合併される
- 1823年 中央アメリカ連邦に加盟
- 1838年 中央アメリカ連邦から分かれて独立
- 独立後、内戦状態のなか、アメリカ占領下にあった1926年にサンディーノ将軍が反米ゲリラ戦を展開したが1934年に暗殺される
- 1937-1979年 サモサ一族の独裁が続く
- 1961年結成のサンディニスタ民族解放戦線を中心とする反サモサ勢力が結集し
- 1979年に独裁政権を倒す
- 民族解放戦線を中心とする新政府が発足するが、反政府ゲリラとの内戦が激化
- 1990年 チャモロ政権誕生後、内戦が集結した
ニカラグアの国データ
正式名称 | ニカラグア共和国 |
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英語表記 | Republic of Nicaragua |
漢字表記 | 尼加拉瓦 |
首都 | マナグア |
略号 | NIC |
面積 | 13万370㎢(北海道と九州を合わせた大きさ) |
人口 | 646万人 |
通貨 | コルドバ・オロ |
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言語 | スペイン語 |
民族 | 混血、ヨーロッパ系、アフリカ系、先住民、その他 |
宗教 | キリスト教(カトリック) |
独立年 | 1821年(スペインから) |
国旗の比率 | 3:5 |
在留邦人数 | 101人 |