セントクリストファー・ネービス
国旗のデザインの由来と意味
1983年の独立から使われている国旗。緑はゆたかな国土を、黄色は太陽を、黒は国民の大多数を占めるアフリカ系黒人と伝統、赤は独立闘争で流された血、2つの五角星は希望と自由、セントクリストファー島とネービス島をあらわします。
独立の前年、国内公募258点の中から学生のエドリス・ルイスの作品を国旗として採用しました。
しかし、セントクリストファー島の中心的な支配に不満を持ち分離独立の動きもあるネービス島では、独自の旗が掲げられています。
黄色の地色を背景に、旗尾側に緑・白・青の三角形をしたネービス山を、カントン部にセントキッツ・ネービスの国旗を配した旗。
セントクリストファー・ネービスの国名について
国を構成する2つの島の名前を合わせた国名。「セントクリストファー」は、探検家コロンブスが到達したその日が、航海の守護神である「聖クリストフォルスの祝日」だったため。「ネービス」はスペイン語で「ニエベス(雪)」。コロンブスが到達したとき、最高峰の頂上が白雲に覆われているのを見て、雪と誤解したことに由来。クリストファーの短縮形がキッツなので、セントキッツとも呼ばれ、また島民はキティシャンの愛称で呼ばれる。
セントクリストファー・ネービスの歴史
- 1493年 コロンブスが到達
- 1620年代 イギリス人が入植し、西インド諸島で最初のイギリス植民地となる。その後フランス人も来航し、両国で先住民を追い出し島を分割統治する
- 1713年 島全体がイギリス領になる
- 1782年 フランスがふたたび島を占拠
- 1783年 イギリスに返される
- 1861〜71年 アングィラ島、イギリス領バージン諸島とともに一植民地として管理される
- 1958年 西インド諸島連邦に加盟
- 1967年 内政自治権を獲得
- 1980年 アングィラ島がはなれる
- 1983年 立憲君主国として独立
- 1998年 独自議会を持つネービス島の分離独立を問う住民投票がおこなわれたが、賛成票不足で見送られる
セントクリストファー・ネービスの国データ
正式名称 | セントクリストファー・ネービス |
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英語表記 | Saint Christopher and Nevis |
漢字表記 | 聖基茨・尼維斯 |
首都 | パセテール |
略号 | KNA |
面積 | 262㎢(西表島とほぼ同じ) |
人口 | 5万2000人 |
通貨 | 東カリブ・ドル |
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言語 | 英語 |
民族 | アフリカ系、イギリス系、ポルトガル系、レバノン系、など |
宗教 | キリスト教(英国国教会、プロテスタント、カトリックなど)など |
独立年 | 1983年にイギリスから独立 |
国旗の比率 | 2:3 |
在留邦人数 | 5人 |