ニュージーランド


国旗のデザインの由来と意味


ニュージーランドは1907年にイギリスから独立しました。国旗は、カントン部分にユニオン・フラッグを置いた「ブルー・エンサインイギリス青色船舶旗」をベースにしたデザイン。は海と空をあらわしています。フライ側(旗尾側)にある4つの星は南十字星で、ニュージーランドが南太平洋に位置することを示しています。白で縁取りされている星の中が赤いのは、赤が先住民マオリ人の神聖な色とされていることに由来しています。

ブラジル🇧🇷、パプアニューギニア🇵🇬、サモア🇼🇸の国旗に描かれている南十字星は星が5つですが、ニュージーランドの国旗の星は4つで、星の大きさも少しずつですが異なっています。

白人の女性とマオリ人の男性が描かれた国章

ニュージーランドの先住民マオリは、今から1000年以上前に故郷の島ハワイキ(ポリネシアにあるという伝説の島)からこの地にやってきました。現在、ニュージーランドの7人に1人はマオリの血を引いていて、マオリの歴史、言語や伝統はニュージーランドのアイデンティティの中心になっています。国章にも、マオリ人が描かれています。


ニュージーランドの国章

1956年から使われている盾型紋章。盾は赤と青で4分割されていて、中央に交易をあらわす3隻のガレー船(主に人力でオールを漕いで進む軍艦のこと)を描いた縦の帯がある。盾の中の左上、4つの赤い星は南十字星、右上の赤地に描かれている黄色い羊は畜産、左下の麦の束は農業を、右下の交差したハンマーは工業をあらわします。盾の両側のサポーターに、白人の女性とマオリの酋長の身なりをした男性が立っています。


1911年に制定された以前の国章では、盾の上部にイギリス国旗を掲げるライオンの上半身が描かれていました。(ライオンはイングランドを象徴する動物図象です。)


旧国章

現在の国章では、白人の女性とマオリ人の男性が向き合っていますが、以前はそれぞれ正面を向いていました。現在の国章では下のリボンに国名が記してありますが、当時は「ONWARD(先へ)」という標語が記されていました。


ニュージーランドの国名について

オランダ南西部ゼーランド地方にちなみ「ノバ・ゼーランド(新しいゼーランド)」と名付けた。「ゼーランド」はもともと「海の地」の意味。


ニュージーランドの歴史


現在のニュージーランドは、9世紀頃ポリネシア人によって開拓され、その子孫は「マオリ人」と呼ばれています。ヨーロッパ人が訪れるようになったのは17世紀のことで、オランダのゼーランド州にちなみ、オランダ語で「ニューゼーランド」と名付けられました。
18世紀半ば、現在の「New Zealand」に改めたのはイギリスの探検家ジェームズ・クック。それ以降、ヨーロッパ各地からの移民が増え、19世紀に入ってイギリスが植民地経営をはじめました。


  • 1642年 オランダのタスマンがやってきて欧米との繋がりができる
  • 1769年 イギリス人クックが探検して地理の全体が明らかになると、捕鯨船や交易商人、宣教師などが来訪
  • 1840年 イギリスはマオリの首長たちとワイタンギ条約をむすび直轄の植民地とした
  • 1852年 6州からなるイギリス連邦の自治植民地とされ、マオリは土地の大部分をうばわれた
  • 1860年代になると、南島で金鉱石が発見され、大量の労働者が流入した
  • 1907年 イギリス連邦内自治領となる
  • 1947年 立憲君主国として独立
  • 第二次世界大戦後は移民が急に増えたため、1970年代に民族の統合・同化主義から多文化主義に転換。マオリの社会や文化の復権につとめ、2004年にマオリ党が結成された

ニュージーランドの国データ



正式名称 ニュージーランド
英語表記 New Zealand
漢字表記 -
首都 ウェリントン
略号 NZL
面積 27万534㎢(日本の約4分の3)
人口 495人


通貨 ニュージーランド・ドル
言語 英語、マオリ語
民族 欧州系、マオリ系、太平洋島嶼国系、アジア系、その他
宗教 キリスト教(カトリック、英国国教会、長老会、メソジスト派)、無宗教
独立年 1904年にイギリスから独立
国旗の比率 1:2
在留邦人数 -

Information


ニュージーランド国旗

NEW ZEALAND
(3:5)


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