ニウエ
国旗のデザインの由来と意味
ニウエはかつてイギリスの保護領でしたが、1901年からニュージーランドの属領となり、1974年には内政自治権を獲得、ニュージーランドとの自由連合国となりました。
そんな歴史を持つニウエの国旗は、カントン部分にイギリスの国旗ユニオン・フラッグが置かれた黄色の旗。黄色はニウエの陽光と、ニュージーランドとその国民に抱くあたたかい気持ちをあらわします。カントンのユニオン・フラッグはかつてイギリスの保護領だった歴史をあらわしています。
イギリスの軍艦旗をベースにしたデザインの旗には「ブルー・エンサイン(イギリス青色船舶旗)」、「レッド・エンサイン(イギリス赤色船舶旗)」がありますが、ニウエの国旗のユニークなところは地色が黄色のところと、ユニオン・フラッグに手が加えられている点です。
ユニオン・フラッグの上の4つの小さな星は南十字星で、ニュージーランドとの協調を示し、中央にある青い円の大きな星は太平洋の離島ニウエの自治をあらわしています。
ニウエの国名について
ニウエ人の祖先が最初にこの島を発見したとき「無数のココナッツが浮いていた」いう海域の伝承から、ココナッツを意味する「Niu(ニウ)」と「注意して見る」という意味のēが合わさり、「ココナッツに注意せよ」を意味する「ニウエ」の名がついた。
ニウエの歴史
南太平洋のポリネシア地域、ニュージーランドの北東にぽつんと浮かぶニウエ島は、クック諸島と同様、ニュージーランドと自由連合協定を結んだ自治地域です。2015年、日本の政府はニウエを国家承認しました。
- 1774年 イギリス人のクックが来航(ニウエ人によって上陸を阻まれた)
- 1846年 サモア人宣教師による布教が成功
- 1854年までにほとんどの島民がプロテスタントに改宗し、1866年には6つの教会が建設された
- 1900年 ニウエ王の要請によりイギリスの保護領になり、ニュージーランド総督がニウエを訪問
- 1901年 ニュージーランドに施政権がゆだねられた
- 1904年 評議会が設立
- 1960年 立法議会を設立
- 1974年 住民投票で外交・防衛をニュージーランドにゆだねる自由連合協定を認め、自治政府が成立
ニウエの国データ
正式名称 | ニウエ |
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英語表記 | Niue |
漢字表記 | - |
首都 | アロフィ |
略号 | NIU |
面積 | 259㎢(鹿児島県の徳之島とほぼ同じ) |
人口 | 1520人 |
通貨 | ニュージーランド・ドル |
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言語 | ニウエ語、英語 |
民族 | ニウエ人(ポリネシア系) |
宗教 | キリスト教など |
独立年 | 1974年にニュージーランドから独立 |
国旗の比率 | 1:2 |
在留邦人数 | - |