コンゴ民主共和国
国旗のデザインの意味と由来
青は平和、赤は国のために流された血、黄色は国の富、左上の五角星はかがやく国の未来をあらわします。
この国は、ダイヤモンドをはじめとする豊富な天然資源に恵まれていますが、独立以来続く激しい内戦や政変、混乱と連動するように国名変更を繰り返し、そのたびに国旗も変わってきました。現在の国旗は独立以来7番目のデザインで、2006年に制定されたものです。
1991年〜1997年までは「ザイール共和国」という国名でした。
ザイール共和国の国旗
当時の国旗は、汎アフリカ色を使った配色で、松明(たいまつ)を掲げる腕を描いたユニークなデザイン。緑は豊かな農業資源と国家の繁栄を、黄色の円は豊かな鉱物資源を、松明をかかげる腕は、革命への情熱と民族統一をあらわすと解釈されました。
コンゴ民主共和国の国名について
由来はコンゴ共和国と同じ。バントゥー語で「山国」という意味。1997年に国名を変更するまでは「ザイール」という国だった。
コンゴ民主共和国の歴史
アフリカ中部には2つのコンゴがあります。こちらのコンゴ民主共和国は、面積にしてコンゴ共和国のおよそ7倍、大きい方のコンゴです。コンゴ共和国はフランスに支配されてきましたが、コンゴ民主共和国はベルギーの植民地でした。
- 14世紀頃、コンゴ王国が成立。
- 15世紀末にポルトガル人が来航し、奴隷貿易を行う。
- 19世紀後半にイギリスの探検家スタンリーが、ベルギー国王レオポルド2世の命を受けて探検し、1885年にベルギー国王の私有地としてコンゴ自由国が成立。1908年、ベルギー領コンゴとなる。
- 第二次世界大戦後の1960年に独立するが、南部のカタンガ(現在のシャバ)州の分離独立をめぐり動乱が起こる(コンゴ動乱)。
- 1965年、モブツがクーデターを起こし、一党独裁体制を打ち立て、1971年に国名をザイール共和国に改める。
- 1997年、武装勢力のコンゴ・ザイール解放民主連合が首都を制圧しモブツを追放するが、1998年、再び内戦に突入。2002年に和平が成立するが、政情は不安定である。
コンゴ民主共和国の国データ
正式名称 | コンゴ民主共和国 |
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英語表記 | Democratic Republic of the Congo |
漢字表記 | 公果共和国民主 |
首都 | キンシャサ |
略号 | COD |
面積 | 234万5000㎢(日本の約6.2倍) |
人口 | 8407万人 |
通貨 | コンゴ・フラン |
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言語 | フランス語、スワヒリ語、リンガラ語、チルバ語、コンゴ語など |
民族 | バントゥー系、ナイル系など |
宗教 | キリスト教、イスラム教、伝統宗教 |
独立年 | 1960年にベルギーから独立 |
国旗の比率 | 2:3 |
在留邦人数 | 69人 |