ザンビア
国旗のデザインの由来と意味
赤は独立闘争を、黒は国民を、オレンジは銅や鉱物資源を、緑は熱帯林の大自然をあらわしています。
右上にあるオレンジの鷲(わし)は、国鳥のサンショクウミワシ(フィッシュ・イーグル)。イギリス領北ローデシアの時代から紋章に使われてきたもので、自由への憧れと困難を乗り越える力を象徴したシンボルです。
独立以前の紋章では、鷲が魚を掴んでいましたが、現在の国旗では魚を解放した姿になっています。魚を解放し飛翔する鷲を描くことで、独立によって国民が自由を獲得し、困難に打ち勝ったことをあらわしました。
なお、ザンビアとしてイギリスから独立した1964年10月24日、この日は東京オリンピックの閉会式の日でもありました。日本の国立競技場で初めて掲揚され、ザンビア代表は新しい国旗を手に入場行進しました。
1996年には緑色が少し明るい色調に一部改定されています。
ザンビアの国名について
国名は、ザンビア国内を横断する大河ザンベジ川に由来する。ザンベジ川には、カナダのナイヤガラの滝、南米のイグアスの滝とともに世界三大瀑布と呼ばれるビクトリアの滝がある。
ザンビアの歴史
- 17世紀、ロジ族やベンバ族の王国が建てられた。
- 18世紀末にポルトガルが進出。
- 19世紀半ば、イギリスの宣教師で探検家のリビングストンがザンベジ川中流域を探検した。
- 1890年、イギリス南アフリカ会社のセシル・ローズがロジ王国から鉱山の採掘権を得て植民を開始。やがて北ローデシア(現在のザンビア)全域を支配下に置く。1924年にイギリスの直轄植民地となり、1920年代末に銅鉱(銅を含む鉱石)が発見された。
- 第二次世界大戦後の1953年、南ローデシアやニヤサランドとともに中央アフリカ連邦を結成するが、アフリカ人の反対にあい、1963年に解体。
- 1964年、イギリス連邦内のザンビア共和国として独立。
- 1973年、統一民族独立党による一党独裁体制が始まるが、1991年、複数政党制に移る。
ザンビアの国データ
正式名称 | ザンビア共和国 |
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英語表記 | Republic of Zambia |
漢字表記 | 賛比亜 |
首都 | ルサカ |
略号 | ZMB |
面積 | 75万2610㎢(日本の約2倍) |
人口 | 1735万人 |
通貨 | ザンビア・クワチャ |
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言語 | 英語、ベンバ語、ニャンジャ語、トンガ語 |
民族 | 73部族(トンガ系、ニャンジャ系、ベンバ系、ルンダ系) |
宗教 | キリスト教、イスラム教、ヒンズー教、伝統宗教 |
独立年 | 1964年にイギリスから独立 |
国旗の比率 | 2:3 |
在留邦人数 | 252人 |