サンマリノ



国旗のデザインの意味と由来


は空とアドリア海を、はティタノ山を覆う雲と純粋さをあらわします。またこのは、フランス革命のときに革命軍がつけた帽子の色にも由来するといいます。

中央には、サンマリノの国章が配されています。
サンマリノは王様がいない国ですが、国旗・国章には王冠が描かれているのです。(このような例は、他にタジキスタン🇹🇯モンテネグロ🇲🇪があります。)
これは、この国が王制から共和制になったときに国旗を変更しなかったことによります。
2011年には、国章のデザインが少し変更され、国旗も合わせて変更されました。

サンマリノでは通常は白と青の2色だけの国旗が掲げられますが、公式の場では国章入りの旗が使われます。

サンマリノの国章


青い盾型紋章。中には、サンマリノにある3つの塔(グアイダ、チェスタ、モンターレ)、ダチョウの羽、ティタノ山の3つの頂上。両側には自由を意味する月桂樹と安定を意味する楢(なら)の枝、そして上部には主権の象徴としての冠が描かれています。下のリボンに記されている文字はラテン語で「LIBERTAS(自由)」。この標語は、サンマリノが自由を求めて逃げ込んでくる難民を受け入れてきた歴史をあらわしています。


サンマリノの国名について

この地にキリスト教の町を起こして称えられたダルマチアの石工「聖マリヌス」の名前に由来する


サンマリノの国旗の歴史


山頂の独立国」といわれるサンマリノ共和国は、世界最古の共和国。アドリア海に臨む標高739mのティタノ山の山頂に位置していて、長さ13km、幅9km、3つの砦に囲まれた中世風の城砦都市国家です。
4世紀の初めに聖マリヌス(サン・マリノ)とキリスト教徒たちが、ローマ皇帝ディオクレティアヌス帝の迫害から逃れ、ティタノ山にこもってキリスト教を説き宗教共同体を作ったのがはじまりといわれています。13世紀、独自の憲章を定め共和制を樹立、15世紀に国旗を制定しました。その時の国旗は、オレンジ・白・紫の横三色旗でした。


サンマリノ共和国国旗(1465-1503)

ティタノ山頂に立つダチョウの羽をつけた3つの塔、「LIBERTAS(自由)」という国標など、今の国旗と同じモチーフが使われています。この国章は、14世紀には成立していたと考えられています。

そしてローマ教皇領時代を経て、1631年にローマ教皇から独立を認められました。1815年にはウィーン会議でヨーロッパ諸国から承認されます。イタリア統一戦争では義勇軍を送り、1862年にイタリア王国と友好条約を結びました。これ以降、外交の大半と国防はイタリアに依存しています。


サンマリノ共和国国旗(1862-2011)


サンマリノは、世界で5番目に小さい独立国です。極小国家にもかかわらず、外国に支配されることもなく独立を維持できたのは何故だったのでしょう。

その最大の理由は、住民がティタノ山の山頂に城砦を築いたからです。険しい岩峰が天然の要塞になり、ヨーロッパの戦火から独立を守り抜くことができました。


サンマリノの場所と国データ




正式名称 サンマリノ共和国
英語表記 Republic of San Marino
漢字表記 聖馬力諾
首都 サンマリノ
略号 SMR
面積 61.2㎢
人口 3万3000人


通貨 ユーロ
言語 イタリア語
民族 イタリア系サンマリノ人
宗教 キリスト教(カトリック)
独立年 301年にローマ帝国から独立
国旗の比率 3:4
在留邦人数 7人

Information


サンマリノ国旗

SAN MARINO
(3:5)


スポンサードリンク

関連記事

関連のある国旗