ジャマイカ
国旗のデザインの由来と意味
ジャマイカの国旗は、黄色い斜め十字で仕切られた緑と黒の対角四分割旗です。イギリス連邦の一員ジャマイカとして独立したときに制定されました。
黄色は太陽と富、天然資源、緑は森林や農業と将来の希望、黒は国民の98%である黒人や混血の人々、国民が乗り越えるべき困難をあらわします。旗全体で「困難はあっても、国土は緑豊かで太陽は輝いている」という意味を持つといわれています。
もともと公募によって選ばれた案の原型は、緑・黄・黒・黄・緑の横五分割旗でした。しかし、アフリカの旧タンガニーカ旗にあまりにも似ているという理由から、X十字に変更されました。X十字は、X型の十字架で磔にされたキリスト教十二使徒のひとり聖アンドリュースの象徴で、国民のキリスト教への敬虔な信仰をあらわしています。
1962年の国旗の制定時、ベネズエラの新聞ではこのように報じられました。
真夜中になると、全ての灯が消された。
オリンピック・スタジアムには2万人が参集し、マーガレット王女の感動の瞳の前で、英国旗は英国海軍士官により降ろされた。
数分後に灯が新たにつけられ、ジャマイカ国旗が新国家の誕生を象徴しながら、黒人士官によりマストに掲げられた。
※マーガレット王女は、イギリスの現エリザベス女王の妹で、王室一の「おてんば」で知られていた波乱万丈のプリンセスです。1962年8月8日、イギリスの元植民地だったジャマイカの独立記念式典に出席していました。
ジャマイカの名は、先住民の言葉でハイマカ(泉の湧き出る地)に由来し、カリブの女王と言われるほど美しい国土を持った国です。国土の3分の2は山地で熱帯雨林におおわれ、120にもおよぶ川が流れています。レゲエと、ブルーマウンテンの名で知られる上質なコーヒーでも有名です。
国旗はシンプルなデザインですが、国章は特徴的。パイナップルやワニ、アラワク族の男女が描かれています。
1962年から使用されている白い盾型紋章。盾の赤い十字の中に特産物のパイナップルを配しています。盾の上には白と黄色のかざりを付けた金色の兜(かぶと)、その上には丸太に乗った緑のジャマイカワニ。盾の左側にはフルーツの入ったカゴを持ったアラワク族の女性、右には弓を持ったアラワク族の男性。
ジャマイカの国名について
先住民の「ザイマカ」という言葉が、スペイン語を経て「ハイマカ」に訛っていき「ジャマイカ」になったといわれる。「ザイマカ」は「泉が湧き出る場所」という意味。
ジャマイカの歴史
- 1494年 コロンブスが到達
- 1509年 スペイン領となり、サトウキビのプランテーションでアラワク族や西アフリカからの黒人奴隷が労働力とされた
- 1655年 イギリス海軍が占領、1670年にイギリス領となる
- 1700年代には黒人奴隷や逃亡黒人の反乱が続き島の中は乱れたが独立の動きは起こらなかった
- 1834年 イギリス帝国内でのアフリカ人奴隷制度が廃止される
- 1865年 大規模な黒人反乱が起こる
- 1867年 イギリス国王の直轄領となった
- 1938年 ジャマイカ労働党が設立され、1957年にイギリスから自治権を獲得
- 1962年 カリブ海地域のイギリス植民地ではじめてイギリス連邦加盟国として独立した
ジャマイカの国データ
正式名称 | ジャマイカ |
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英語表記 | Jamaica |
漢字表記 | 牙買加 |
首都 | キングストン |
略号 | JAM |
面積 | 1万990㎢(秋田県とほぼ同じ) |
人口 | 293万4000人 |
通貨 | ジャマイカ・ドル |
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言語 | 英語、英語系パトゥア語 |
民族 | アフリカ系、混血、その他 |
宗教 | キリスト教(プロテスタント、英国国教会など) |
独立年 | 1962年にイギリスから独立 |
国旗の比率 | 1:2 |
在留邦人数 | 187人 |