ドミニカ国
国旗のデザインの由来と意味
緑は豊かな森林と国土の活力を、中央の赤い丸は独立と社会主義をあらわします。
三色の十字はキリスト教の三位一体の教えをあらわし、黄色は太陽と主要産物の柑橘類を、黒は肥沃な国土とアフリカ系の黒人を、白は河川と純粋さをあらわすといいます。中央に描かれているのは国鳥のミカドボウシインコというオウムで飛躍と大志の実現を、10個の星は国を構成する10地区を示します。(ミカドボウシインコは、ドミニカ島だけに生息するオウム科の鳥。全長は約45cmで、ボウシインコ類では最大。近年急速に数が減り、絶滅危惧種に指定されています。)
実はこの国旗、以前は十字の三色の並び方が違ったのですが、1981年になって白と黄色の順番が接触しないように変更したり、星の向きが上向きだったのを円の外辺向きにするなど、紋章学の原則にしたがってデザインの一部を修正しました。またインコも以前は右を向いていました。
ドミニカ国の国名について
1493年、コロンブスが日曜日(ドミニカ)に到達したことに由来する。「ドミニカ」はスペイン語で「安息日」。
ドミニカ国の歴史
ドミニカ国は自然が豊かで、カリブ海に存在する多種多様な生物が自生していて「カリブ海の植物園」と呼ばれています。カリブの原住民であるカリブ族の子孫が暮らしている数少ない国のひとつ。(彼らはドミニカ国とは別のテリトリーを持ち、自治政府を設けています。)
1493年にコロンブスが「発見」し、フランスの植民地を経て、1805年にイギリスの植民地に。そして1978年、イギリス連邦内の共和国として独立しました。
※ハイチに隣接するドミニカ共和国とは別の国です。
ドミニカ国の国データ
正式名称 | ドミニカ国 |
---|---|
英語表記 | Commonwealth of Dominica |
漢字表記 | 土弥尼加 |
首都 | ロゾー |
略号 | DMA |
面積 | 750㎢(鹿児島県の奄美大島とほぼ同じ) |
人口 | 7万1000人 |
通貨 | 東カリブ・ドル |
---|---|
言語 | 英語、フランス語系パトワ語 |
民族 | アフリカ系、ヨーロッパ系、シリア系、カリブ族、など |
宗教 | キリスト教(カトリック、プロテスタント)など |
独立年 | 1978年にイギリスから独立 |
国旗の比率 | 1:2 |
在留邦人数 | - |