ドミニカ共和国
国旗のデザインの由来と意味
青は神、赤は祖国、白は自由をあらわします。
1838年にはじまったハイチからの独立運動で使われた旗が原型とされています。三位一体教会(トリニタリアン)の創設者で、ドミニカ共和国の建国者でもあるフアン・パブロ・デュアルテがこの国旗を考案し、1844年ハイチから分離・独立したときに制定されました。
ハイチの国旗🇭🇹の色である青・赤の2色に、キリスト教のシンボルである白十字を加えて旗を四分割に区切ったデザイン。民用旗では国章がないものが掲げられます。
国旗を描いた盾の左右を月桂樹とシュロの葉が囲み、盾の上には『新約聖書』と十字架が描かれキリスト教国であることを示しています。聖書には「ヨハネによる複音書」8章・32章の文言「Y la verdad os hará libre(そして真実は汝を自由にするであろう)」が書かれています。
上の青いリボンには、トリニタリアン教会(三位一体教会)の標語である「神・祖国・自由」と、下の赤いリボンには国名が記されています。
隣国ハイチの国旗に描かれている紋章が大砲、ライフル、軍鼓、トランペットなどを配していて戦闘的なイメージなのに対して、ドミニカ共和国の旗に描かれているのは聖書や十字架など平和的なイメージのものばかりです。その理由は、独立運動の指導者フアン・パブロ・デュアルテが宗教家だったからです。
ちなみに、国名に「ドミニカ」と入っている国は2つありますが、ドミニカ共和国とドミニカ国は全く違う国です。どちらもカリブ海に位置しコロンブスに発見されましたが、世界地図で見ると、大アンティル諸島で二番目に大きな島ドミニカ共和国に比べて、ドミニカ国は点にしかならないほどのミニ島国です。
ドミニカ共和国の国名について
古名サント・ドミンゴ植民地の後半部をとって名付けられた。古名ドミンゴと新国名ドミニカは、いずれも同じく「安息日」を意味するスペイン語。スペイン人が入植した日が、カトリック歴の「聖なる安息日」だったことに由来する。
ドミニカ共和国の歴史
15世紀のコロンブス来航以来、イスパニョーラ島はスペインの植民地となり、18世紀にフランスの植民地になりました。1804年にハイチが独立し、1844年にはハイチから島の東部が「ドミニカ共和国」として独立しますが1861年にふたたびスペイン領に。1865年に再独立を果たしました。
- 1493年 コロンブスが第二回航海で来航
- 1496年 「新大陸」最初のスペインの植民地となる
- 1697年 島の西側(現ハイチ)がフランス領、東側がスペイン領となる
- 1795年 フランス・スペイン戦争の結果、島全体がフランス領となる
- 1804年 島の西側がハイチとして独立を宣言
- 1814年に東側はふたたびスペイン領になり1821年に独立
- 1822年 ハイチが征服
- 1844年 島全体が共和国として独立
- 1861年 またしてもスペインに併合され、1865年に再度独立
- 1916〜24年 アメリカの占領下に
- 1930年 クーデターでトルヒーヨが大統領に就任し独裁政治を行うが、1961年に暗殺される
- 1965年 内戦に突入するが、アメリカ軍の介入や国連などの調停でおさまる
ドミニカ共和国の国データ
正式名称 | ドミニカ共和国 |
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英語表記 | Republic of Panama |
漢字表記 | 土弥尼加共和国 |
首都 | サント・ドミンゴ |
略号 | DOM |
面積 | 4万8442㎢(九州と高知県を合わせた大きさ) |
人口 | 1076万人 |
通貨 | ドミニカ・ペソ |
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言語 | スペイン語 |
民族 | 混血、ヨーロッパ系、アフリカ系 |
宗教 | キリスト教(カトリック) |
独立年 | 1844年にハイチから独立 |
国旗の比率 | 1:2 |
在留邦人数 | 784人 |