ブルンジ


ブルンジの歴史(略史)


国旗のデザインの由来と意味


斜め十字は平和を、は独立闘争を、は将来へ向けて発展していこうとする国民の希望をあらわします。中央の3つの六角星は、ブルンジの主要3民族である、フツ族、ツチ族、トワ族を意味するとともに、国のモットーである「統一・労働・進歩」をあらわしています。

またこのX型の十字は、聖アンデレ十字といって、キリスト教のシンボルでもあります。有名なところでは、スコットランドの旗🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿ジャマイカの国旗🇯🇲でも使われています。

1962年、ブルンジ王国としてベルギーから独立したときは、円の中には、王の威厳をあらわす太鼓(カリエンダ太鼓)とサトウモロコシ(砂糖がとれる植物)が描かれていました。


ブルンジ王国の国旗(1962-66)

しかし1966年に、当時のミコロンベ首相が図った革命によって、王政が廃止され共和制になると、まずは太鼓がなくなり、その後3つの六角星に変更されました。また、1982年には国旗の比率が変更されています。


なぜ、太鼓が王の威厳をあらわしていたのかというと、「神の太鼓が王を守る」とされていたからです。ブルンジではお祭りや儀式などのときに、このカリエンダ太鼓の演奏が重視されているのです。この伝統文化は、2014年に世界無形文化遺産にも登録されました。

この国では、隣接するルワンダ同様、多数派を占める農耕民のフツ族と、少数派で牧畜民のツチ族の対立が古くからあり、1993年には悲惨な内戦が起こりました。


ブルンジの国章


国章は、カラハリ砂漠の砂をあらわす白い盾型紋章。工業をあらわす3つの歯車、川をあらわす3本の青い波線、牧畜をあらわす牛の頭、盾の左右には象牙とモロコシを掲げた2頭のシマウマで構成されています。下のリボンに記されているのが、「PULA(雨、雨よ降れ)」。


また、ボツワナ国旗の白と黒の線には、国章に描かれているシマウマの模様もあらわされているともいわれています。


ブルンジの国名について

バントゥー語で「国」を意味する「ブ」と「ふくらはぎの人々」を意味する「ルンディ」で、「ルンディ族の国」となる。


ブルンジの歴史(略史)


  • 狩猟採集のサン人(ブッシュマン)が住んでいたこの地に、17世紀頃、ツワナ人が住み着き、18世紀にツワナ首長国を建てた。
  • 1835年、南からオランダ系移民のブール人が侵入してくると、ツワナ王のカーマ3世はイギリスに保護を求め、1885年にイギリスの保護領ベチュアナランドとなる。
  • 1910年には南アフリカ駐在のイギリス高等弁務官(特命全権大使)の管轄のもとに入る。
  • 第二次世界大戦後の1962年、カーマ3世の孫のセレツォ・カーマがベチュアナランド民主党(のちのボツワナ民主党)を結成して独立運動を進め、1966年にイギリス連邦内のボツワナ共和国として独立。カーマが初代大統領に就き、複数政党制のもとで政権を握る。
  • 多数派の黒人と少数派の白人との融和を進め、政情は安定している。

ブルンジの国データ


正式名称 ブルンジ共和国
英語表記 Republic of Burundi
漢字表記 布隆迪
首都 ギテガ
略号 BDI
面積 2万7800㎢(四国の約1.5倍)
人口 1117万人

通貨 ブルンジ・フラン
言語 フランス語、キルンジ語
民族 フツ族、ツチ族、トゥワ族
宗教 キリスト教(カトリック、プロテスタント)
独立年 1962年にベルギーから独立
国旗の比率 3:5
在留邦人数
5人

Information


ブルンジ国旗

BURUNDI
(3:5)


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