ツバル
国旗のデザインの由来と意味
イギリスとの結びつきをあらわす「ブルー・エンサイン(イギリス青色船舶旗)」を基調にした旗。水色は太平洋を、星は国を構成する9つの島をあらわします。この9つの星は、旗が縦に掲揚されたときに地理的に正しくされるようにデザインされています(実際には東西の反転した鏡像図)。1978年、イギリスからの独立時に制定されました。
ツバルの国名について
ポリネシア語で「8つが並び立つ」または「8つのグループ」の意味。イギリスからの独立当時、住める島が8つだったことに由来する。実際の国土は5つの環礁(輪状のサンゴ礁)と4つの島からなり、ひとつの環礁は無人。国旗には9つの星が描かれている。
ツバルの国旗の歴史
ツバルは、太平洋の南西部、ポリネシア最西端にあるサンゴ礁の島国です。1975年い英領ギルバート・エリス諸島からエリス諸島が分離して、名称を「ツバル」と変更し、1978年に独立しました。
1995年、旧宗主国のイギリスとの感情的もつれから、ラアタシ政権が国旗からユニオン・ジャックの削除を命じました。そして独立17周年記念日に、約300点の公募作品の中から、現地の学生によるデザインに変更されました。しかし政権交代によって、翌年元の国旗に戻されました。
公募で選ばれた、現地の学生フィレモニ・パニシさんによるデザイン。左側に国章を入れた白い三角形、右に白い8個の五角星を配した赤・白・青・白・赤の横五分割旗でした。
- 1568年に来島したスペイン人が初のヨーロッパ人
- 19世紀半ばまでに捕鯨船が寄港し、宣教師や交易商人が来航
- 1860年代にはキリスト教が伝来したが、奴隷狩りで多くの島民がオーストラリア、フィジー、ハワイなどに連れて行かれ人口が激減
- 1892年 イギリス保護領となる
- 1915年 ギルバート諸島とともに、ギルバート・エリス諸島植民地となる
- 1975年 ギルバート諸国(現キリバス共和国)と分かれる
- 1978年 イギリス女王を国家元首とする立憲君主国のツバルとしてイギリス連邦内で独立
- 1986年、2008年に共和制にうつることを問う国民投票が行われたが否決された
ツバルは2000年に国連への加盟を果たしました。自国に割り当てられたドメイン「.tv」を、アメリカカリフォルニア州の「dotTV社」に5000万ドルで売却し、その売却益を元に国連に加盟したことで世界的な話題となりました。
ツバルの国データ
正式名称 | ツバル |
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英語表記 | Tuval |
漢字表記 | 津張 |
首都 | フナフティ |
略号 | TUV |
面積 | 25.9㎢(東京都品川区とほぼ同じ) |
人口 | 1万1000人 |
通貨 | オーストラリア・ドル |
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言語 | ツバル語、英語 |
民族 | ポリネシア系 |
宗教 | キリスト教(プロテスタント)など |
独立年 | 1978年にイギリスから独立 |
国旗の比率 | 1:2 |
在留邦人数 | 1人 |